10年後の日本語

2025-01-31

道元さんは外国人向けの日本語講座を行っているアメリカ人だ。 特に高低アクセントを教えるシリーズを通じて、学習者の間で有名になった。 また、お笑いや小説作成の作業も行っている。 今回は道元さんがYouTubeに投稿した、面白いビデオについて話したいと思う。

日本人は外来語を使いたがる民族のようだし、今は英語がハヤっているし、日本語は10年後どうなるのか。 この質問は実に興味深い。 今のハヤリが続けば、10年後は英語由来の言葉が増えていることだろう。 もしかしたら、カタカナ語が主流となり漢語が廃れるのではないか、とまで疑問に思われるのは無理もない。

道元さんがこのテーマについて、仮想の10年後の日本を舞台に、滑稽な会話を作り、YouTubeに投稿してくれた(2019年10月18日当時)。 下にそのセリフを書き起こしておいた。 それを見ると、カタカナ語がほとんどで、漢字はあまり見られないことが分かる。 漢字をなくしても差し支えは出ないまで、漢語的な表現が少なくなっている。 決まり文句以外の漢語は皆無だと言っても過言ではない。

道元さんのビデオはお笑い話だから、あえて大げさに作られていることを忘れてはならない。 しかし、その話には一理があるからこそ、胸に響くのもまた真実だ。 道元さんが描いたように、徐々にカタカナ語が増え、漢語が重要性を失っていくだろう。 その展開がどこまで続くかは誰にも分からない。 以上を踏まえ、皆で10年後の日本語の様子を想像しよう。


Aさん: ああ、山本さん。ロングタイム・ノーシーです。どうですか、最近?


山本さん: いや、オフィスワークがちょっと多くて、気分ダウンです。


Aさん: なるほど。俺は逆にブレーン・ストーミングのミーティングがありすぎて、モチベーションが上がんないです。しかも、ラーストトレインなんで、ワークライフバランスが取れないです。


山本さん: ジャパニーズ・ワークスタイルてやっぱ、ハードですよね。


Aさん: いや、ベリータッフですよね。


山本さん: プレミアム・フライデーはいいんですけど、プラスアルファでコーヒータイムもほしいですよね。


Aさん: カジュアルでフレンドリーな感じがベストですもんね。


山本さん: おっ、ユーはネックスト・メーテルリンクでプロポーザルを出したらどうですか。


Aさん: ナイスアイデアですね。うまくいったら、ロビーにあるスターバックスのテークアウトをゲットできるかもしれませんね。


山本さん: マイビー。あはは。


Aさん: アイホープ。あはは。


山本さん: 日本語がすでにこうなっているから、面白いですね。


Aさん: イエス。