語源にかなった書き方をしてみた

2024-12-11

言葉の中には、漢字の表記と語源が食い違っているものがある。 語源に基づけば、より合理的な表記があるかもしれない。 普段使う言葉を別の漢字で表すと、一見おかしく感じるかもしれないが、その中には納得できるものもあるだろう。 先入観を捨ててみれば、いつもの言葉が別の姿に見えてくる。 そして、それによって言葉の本質を垣間見ることができるかもしれない。

表内ではルビを振ってみたが、どうやら位置が不自然になっている箇所がある。 ルビは読める程度に配置されているが、完全には満足する程度ではない。 ご了承ください。

語源は新明解国語辞典・大辞林によるものである。

自然

漢字表記 語源
(あかがね) 赤金 (あかがね)
(あかね) 赤根 (あかね)
(あらし) 荒風 (あらし)
(いずみ) () ()
(いのしし) () (しし)
御腹 (おなか) 御中 (おなか)
(かいこ) () ()
(かたまり) (かた) まり
(かみなり) 神鳴 (かみな)
(きのこ) () ()
(くちばし) 口端 (くちばし)
(くれない) 呉藍 (くれない)
(くろがね) 黒金 (くろがね)
(けもの) 毛物 (けもの)
(こずえ) 木末 (こずえ)
(こま) () ()
(さかな) 酒菜 (さかな)
(さかな) 酒菜 (さかな)
(さき) (さき)
五月雨 (さみだれ) 五水垂 (さみだ)
(しずく) (しず)
(しろがね) 白金 (しろがね)
松明 (たいまつ) 焚松 (たいまつ)
(だいだい) 代々 (たいだい)
(たなごころ) () (ごころ)
(たきぎ) () ()
(たまご) (たま) ()
(つばき) ()
(てのひら) () (ひら)
玉蜀黍 (とうもろこし) 唐諸越 (とうもろこし)
(にわとり) 庭鳥 (にわとり)
(ねぐら) 寝所 (ねぐら)
(はがね) 刃金 (はがね)
(ほのお) () ()
(ほむら) 火群 (ほむら)
(まつげ) () ()
(まなこ) () ()
(まぶた) 目蓋 (まぶた)
(みお) 水尾 (みお)
(みぎわ) () (ぎわ)
(みさき) (さき)
(みずうみ) 水海 (みずうみ)
(みなもと) 水元 (みなもと)
村雨 (むらさめ) 斑雨 (むらさめ)

活動

漢字表記 語源
(あきら) める (あき) らめる
(うなず) ける (うな) づける
(うらや) (うら) やむ
浮気 (うわき) 上気 (うわき)
(おちい) () ()
(おとしい) れる () とし () れる
御披露目 (おひろめ) 御広 (おひろ)
(ことわ) 事割 (ことわ)
(さかのぼ) 逆上 (さかのぼ)
仕方 (しかた) 為方 (しかた)
仕事 (しごと) 為事 (しごと)
(しず) (しず)
支払 (しはら) 為払 (しはら)
(ちな) 血並 (ちな)
(とお) ざかる 遠去 (とおざ) かる
() ざす 戸差 (とざ)
遠退 (とおの) 遠去 (とおの)
(にせ) ()
(ひざまず) (ひざ) まずく
(まつりごと) (まつ) (ごと)
(またた) 目叩 (またた)
(みそぎ) 身滌 (みそ)
(みつ) 見継 (みつ)
(めと) 女取 (めと)
(もてあそ) () (あそ)

人物

漢字表記 語源
(いもうと) 妹人 (いもうと)
(おとうと) 弟人 (おとうと)
叔父 (おじ) 小父 (おじ)
祖母 (おば) 小母 (おば)
子供 (こども) 子共 (こども)
防人 (さきもり) 先守 (さきもり)
(つわもの) 強者 (つわもの)
(とりこ) () ()
客人 (まろうど) 稀人 (まろうと)
(みこと) 御言 (みこと)
囚人 (めしゅうど) () しゅう (うと)

残りの具体的なもの

漢字表記 語源
(いしずえ) 石据 (いしず)
(いしぶみ) 石文 (いしぶみ)
刺青 (いれずみ) () (ずみ)
白粉 (おしろい) 御白 (おしろ)
剃刀 (かみそり) 髪剃 (かみそ)
(かわや) 川屋 (かわや)
(くつわ) 口輪 (くつわ)
(くるわ) 曲輪 (くるわ)
狛犬 (こまいぬ) 高麗犬 (こまいぬ)
(こよみ) 日読 (こよ)
髑髏 (されこうべ) () (こうべ)
(しるし) (しる)
(すだれ) 簀垂 (すだ)
(そで) 衣手 (そで)
(たち) ()
(とばり) 戸張 (とば)
(ともえ) 鞆絵 (ともえ)
(ともしび) (とも) ()
寝間着 (ねまき) 寝巻 (ねま)
(ねや) 寝屋 (ねや)
(はなむけ) 鼻向 (はなむ)
(ふなばた) 船端 (ふなばた)
(まないた) 魚板 (まないた)
神輿 (みこし) 御輿 (みこし)
(みなと) 水戸 (みなと)
(みや) 御屋 (みや)
土産 (みやげ) 見上 (みや)
(みやこ) 御屋所 (みやこ)
(めし) ()

残りの抽象的なこと

漢字表記 語源
(あかつき) 明時 (あかつき)
(いとぐち) 糸口 (いとぐち)
(いにしえ) () にし ()
所謂 (いわゆる) () わゆる
(おおむ) 大宗 (おおむね)
(おおやけ) 大宅 (おおやけ)
言葉 (ことば) 言端 (ことば)
(きずな) (ずな)
(しあわ) 為合 (しあ) わせ
(すき) ()
(せん) () () ()
只今 (ただいま) 直今 (ただいま)
只中 (ただなか) 直中 (ただなか)
一日 (ついたち) 月立 (ついた)
(つい) () いで
(つごもり) 月隠 (つごも)
(とこし) (とこ) ()
(ないがし) () いが (しろ)
(みことのり) 御言宣 (みことのり)
(みじめ) () ()
(もっ) ての (ほか) () っての (ほか)
(よすが) () ()

十干

干支はもちろん中国から伝わったものだ。 日本でも元の中国の文字を使うのは納得できる。 各々の漢字には宗教的な意味が宿っているかもしれない。 また、日常ではあまり見えない漢字で、読み方がめちゃくちゃでもあまり差し支えない。 しかし、干支の漢字の読み方は不合理であることをここで指摘しみたいと思う。

漢字表記 語源
(きのえ) () ()
(きのと) () ()
(ひのえ) () ()
(ひのと) () ()
(つちのえ) (つち) ()
(つちのと) (つち) ()
(かのえ) () ()
(かのと) () ()
(みずのえ) (みず) ()
(みずのと) (みず) ()

十二支

漢字表記 語源
() ()
(うし) (うし)
(とら) (とら)
() ()
(たつ) (たつ)
() ()
(うま) (うま)
(ひつじ) (ひつじ)
(さる) (さる)
(とり) (とり)
(いぬ) (いぬ)
() ()
(うしとら) 牛虎 (うしとら)
(たつみ) 竜蛇 (たつみ)
(ひつじさる) 羊猿 (ひつじさる)
(いぬい) 犬猪 (いぬい)