カナ専用の試し

2025-03-20

ウエブ上のカナ専用文を支えるためのHTML・CSSを作って、ここで試してみたいと思う。 文章全体はカナモジで表示される。 マウスオーバーやクリックをすると、局所的に漢字に戻すことができる。 TABキーを押すと順を追って、漢字があるところが表示される。 以上はテキストの操作だ。

今回の文章は『カナノヒカリ』第11号からの引用だ。 なぜこういう文章にしたかといえば、読んでいるところだったからにすぎない。 原文は漢字カナ交じり文として書かれており、別にカナ専用に適した文章というわけではない。 適していない文章だからこそ、カナ専用の支えるHTML・CSSを発揮できる。

『
にっぽんじん 日本人
と
カナモジ カナ文字
』

わが 我が
こくみん 国民
は
がいこく 外国
の
ぶんぶつ 文物
を
とりいれて、 取り入れて、
これ を
まるのみ 丸呑み
に する こと は ない。
かならず 必ず
や
たくみ 巧み
に それ を こなして
にっぽん-か 日本化
し、
にっぽん 日本
とくゆう 特有
の
ぶんか 文化
を
つくって 作って
いる。 それ は
すこしく 少しく
にっぽん 日本
の
れきし 歴史
に
ちゅうい 注意
する もの
しりいる 知り居る
じじつ 事実
で ある。
わが 我が
くに 国
は
しな 支那
より
かんじ 漢字
を
ゆにゅう 輸入
して
つかって 使って
いた が、
すうひゃく 数百
ねん 年
の
のち 後
に は これ を
にっぽん-か 日本化
して
カナモジ カナ文字
を
つくった。 作った。
これ も
がいこく 外国
の もの を
たくみ 巧み
に
にっぽん-か 日本化
した
じじつ 事実
で ある。
ゆらい 由来
わが 我が
こくみん 国民
の
せいじょう 性情
しゅみ 趣味
は
たんいつ 単一
な
たんじゅん 単純
な もの で ある。
たんじゅん 単純
で、 あっさり と した、 まっすぐ な
へいわ 平和
な の が
にっぽん 日本
しゅみ 趣味
で ある と
いって 言って
よかろう。 それ が
わが 我が
くに 国
の
けんちく 建築
に も
きぐ 器具
に も
ひょうげん 表現
されて いる。
こうたいじんぐう 皇大神宮
の
けんちく 建築
など は その
すい 粋
で ある。
きぐ 器具
に も それ が よく
あらわれて 現れて
いる。
しゃみせん 三味線
の ごとき
がっき 楽器
も この
せいじょう 性情
と
しゅみ 趣味
に
あって 合って
いる。
たんじゅん 単純
な もの や
たんじゅん 単純
な もの の
くみ 組み
あわせ 合わせ
に
くふう 工夫
を こらす と いう
しゅみ 趣味
せいじょう 性情
が
カナモジ カナ文字
を
せいさく 製作
した と
みる 見る
こと は
ふとう 不当
で ある まい。
じかく 字画
の
おおい 多い
ふくざつ 複雑
な
かんじ 漢字
を
たくみ 巧み
に
かんたん 簡単
な
せん 線
に
くふう 工夫
して
つくり 作り
なおした 直した
てん 点
など は、
たしか 確か
に
にっぽんじん 日本人
とくゆう 特有
の
せいじょう 性情
から
きて 来て
いる よう で ある。
がいこく 外国
の もの は その まま
とらないで、 取らないで、
にっぽん-か 日本化
して しまう と いう
こくみん-てき 国民的
のうりょく 能力
が、 ここ に も
はっき 発揮
されて いる。
かく の ごとき
カナモジ カナ文字
を
よう 要
する
にっぽん 日本
が、
めいじ 明治
たいしょう 大正
の
じだい 時代
に おいて、
せいよう 西洋
の
ぶんぶつ 文物
に
せっきん 接近
する に
およんで、 及んで、
おうぶん 欧文
の
べんり 便利
な
よこがき 横書き
の
けいしき 形式
を
とりいり、 取り入り、
おうぶん 欧文
の
きごう 記号
など を
さいよう 採用
しよう と する
うんどう 運動
が
おこった 起こった
の は、 やはり
にっぽん 日本
みんぞく 民族
が
せいよう 西洋
の
ぶんぶつ 文物
を
とりいれて 取り入れて
にっぽん-か 日本化
しよう と する
げんしょう 現象
で ある。
がいこく 外国
の
ぶんぶつ 文物
を その まま
とらないで 取らないで
しょうか 消化
しよう と する
こくみん 国民
の
こころ 心
は、 ここ に も
あらわれて 現れて
いる の で は ある まい か。
カナ が
にっぽんご 日本語
を
あらわす 表す
に
つごう 都合
の よい こと は、
しんり-がく 心理学
の
うえ 上
から
あきらか 明らか
に
しょうめい 証明
されて いる が、
いま 今
かりに 仮に
しんり-がく 心理学
の
じっけん-じょう 実験場
から
カナモジ カナ文字
が
ふ-てきとう 不適当
で ある と する も、
しんり-がく 心理学
いじょう 以上
の
ちょう-しんり-がく 超心理学
に おいて は、
カナモジ カナ文字
が
にっぽんじん 日本人
に
もっとも 最も
てきとう 適当
して いる こと を
みとめる 認める
で あろう。
(
たいしょう 大正
11.8.20)

開発者へ

ベースのHTML・CSSがGitHubにある。

まずは原文を下のような形に書き起こしておいた。 漢字のあるところにはフリガナをつけて、分かち書きは自分で決めた。

我[わ]が 国民[こくみん] は 外国[がいこく] の 文物[ぶんぶつ] を 取[と]り入[い]れて、 これ を 丸呑[まるの]み に する こと は ない。

そして、この文章を下のようなHTMLに書き換えるプログラムを使った。 HTMLはくどいから、自動的な書き換えは効率よい。 プログラムは自作でまだ未公開だ。

<div class="word" tabindex="0">
    <span class="front">わが</span>
    <span class="back">我が</span>
</div>
<div class="word" tabindex="0">
    <span class="front">こくみん</span>
    <span class="back">国民</span>
</div>
<span>は</span>
<div class="word" tabindex="0">
    <span class="front">がいこく</span>
    <span class="back">外国</span>
</div>
<span>の</span>
<div class="word" tabindex="0">
    <span class="front">ぶんぶつ</span>
    <span class="back">文物</span>
</div>
<span>を</span>
<div class="word" tabindex="0">
    <span class="front">とりいれて、</span>
    <span class="back">取り入れて、</span>
</div>
<span>これ</span>
<span>を</span>
<div class="word" tabindex="0">
    <span class="front">まるのみ</span>
    <span class="back">丸呑み</span>
</div>
<span>に</span>
<span>する</span>
<span>こと</span>
<span>は</span>
<span>ない。</span>

協力の呼びかけ

原文が漢字で書かれているため、読み方を考える必要があった。 日本語は読みが曖昧なことがある。 例えば、「数百年の後」という表現は「〜ののち」、「〜のあと」、もしくは「〜のご」と読むか、分からないことがある。 皆様の知恵にお任せしたい。 もし誤った読み方や誤字があれば、ぜひご指摘ください。